今年はどうしたことでしょう。
毎年、庭の餌台に来ていた野鳥たちがさっぱり来ません。
暖かかった初冬では、もう少し寒くなったら、と待ち、雪の降る前は、雪が降ったら、と待ち、雪が降り、毎日氷点下の日が続き、野山がカチカチに凍結して、それでも野鳥はやってきません。
例年はスズメ ヒヨドリ シジュウカラ、ヤマガラ、シメ キジバト アトリ マヒワたちが来ていたのに。
今年はいつの間にか居ついてしまった一羽のセグロセキレイと数羽のスズメと最近になってやってきた番のシジュウカラだけです。
毎年嫌われていたヒヨドリさへもやってきません。
「人間界では何やら疫病が流行っているらしい。君子危うきに近寄らず、我々鳥族は人間界に近づいてはならぬ。」
「でも、この冬場、人間から餌を貰わずにどうやって食べていったら良いのでしょうか」
「楽をして食料を得る事ばかり考えるから碌なことはないのだ、我々には羽があるではないか、もっと南に行けば、雪のない山も、凍ってない畑もある。さあーもっと暖かい南を目指して飛んでいくのだ」
鳥達の間でこんな会話があったのでしょうか。