日記

「菜の花の迷路の先は碧い海」 昔し昔し友人と二人で菜の花の迷路で遊んだ事を思いだしました。

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「越冬の蜜蜂群れしねこやなぎ」 ねこやなぎは春一番に咲くお花です。 花とも呼べない地味な花なのに、蜜蜂には花粉が見えるようです。 厳しい冬を乗り越えた蜜蜂は今年初めての花粉をねこやなぎから頂きます。

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「先生と呼ばれ邂逅春日和」 夫の教え子が突然訪ねてくれました。 先生も生徒も同じ高齢者になりました。

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「春めきて鵯に追われし雀たち」 冬の間の鵯はりんごの芯、雀は穀物と仲良く分け合って食べていたのに、最近、鵯は雀が来ると自分の餌場でもないのに追い払うようになりました。 野鳥観察のYouTubeで見たのですが、野鳥は繁殖期になると縄張り争いをするのだ…

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「わだかまり解けぬまま逝き名残雪」 誤解から生じたわだかまりでしたが、その後会う機会もなく、別れてしまいました。 もっと話合えば良かったと思います。

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「健気にも雪の隙間の福寿草」 春の大雪で庭は雪に埋もれています。 そんな中でも僅かの雪の隙間から福寿草が芽を出し花を咲かせています。

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「難読をひもとき暮れし月朧」 俳句には沢山の難読漢字が使われています。 一つ一つ辞書で確かめて忘れなければ随分賢くなりました。 孑孑をぼうふらと読むそうです。全く知りませんでした。

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「折れもせず長き氷柱の細るまま」 暖冬で今年の冬は氷柱も出来なかったのに、弥生三月になってから長い長~い氷柱ができました。 日中の陽気で解けてはいますが、根元から落ちる事も途中で折れる事もなく、長さはそのままに細るだけです。

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「通り過ぐ後の落雪地響きや」 三月になってから記録的な大雪が降りました。 屋根に積もった雪は朝晩の氷点下の気温で凍結し、昼間の気温の上昇で解けて、一気に落雪し凶器になります。 注意はしているものの軒下を通る時は怖いです。

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「病癒え畑に立つ友余寒なお」 友は毎年丹精込めて農地を耕し何処よりも立派な作物を作り上げます。 苦しい闘病生活を乗り越えて退院して一番に畑を訪れましたが、黒土はまだ雪の下に あり、一面真っ白です。 それでも一番に見たかったのは自分の畑だったの…

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「ストーブにポンカンの皮焔立つ」 ポンカンに限らず柑橘類の皮はストーブの上で乾燥させてから燃すと一瞬にして燃え上がり跡形もなくなります。

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「朧月夕餉は早し老い二人」 年々歳々夕食の時間が早くなっていきます 寒い日が続くと外の仕事が出来なくなり、夕食はさっさと終えて後はゆっくり 暖かくして好きな事をしましょう、という事です

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「春工事図書館閉鎖ハーブティ」 図書館が工事の為3月から7月まで閉鎖されるそうです。 こんな長い期間の閉鎖は初めての事なのでびっくりです。 図書館には本当に長い事お世話になってきました。 我が家の一部のような気がしています。 寂しい事です。

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「ホームラントップ記事なり春日和」 天変地異事件事故のニュースが余りにも多くなりました。 そんな中で時々大谷翔平のホームランがトップニュースになる時があります。 そんな時は平和な世の中だった、とほっと安堵します。

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「絶え間なく落雪音や春の雪」 一晩で家が埋もれる程(ちょっと大げさかな?)大雪が降りました。 太平洋側のこの地では珍しい事です。 盛大に降って盛大に解けていきます。 今日は屋根の下は危険です。 歩かない方が良いです。

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「石を持てねこ厭う吾の猫の恋」 動物は生態の本能に従うのでしょうか。 暑くても、寒くても、気候不順にも構わず毎年二月末には猫の恋が始まります。

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「春節やかの国二年孫帰省」 孫がマカオに赴任してからもう二年になります。 何処の国に住んでも元気に幸せに暮らして欲しいと願いは一つです。

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「持病持つ夫の鼻唄水温む」 夫の持病は小康状態を保っています。 体調の変化には気を配っていますが、鼻唄が出る位なら調子は良いのかと ほっとするひと時です。

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「春めきて遠隔操作息合わせ」 お師匠さんが月に一回パソコンのメンテナンスを遠隔操作でやってくれます。 2時間から3時間かかる時もあり、その間任せっ放しという訳にはいきません。 こちらでの操作が必要な時もあるからです。 マウスポインタの動きをじっ…

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「水場まで続く足跡雪の原」 雪原の動物の足跡を辿ってみると、行きつく先には水場があります。 命の源の水はしっかり確保しているようです。 餌はどうしてるのでしょうか。

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「早暁の境内熱しえぶり組」 神社に奉納してから行列して出発するえんぶり組は一番乗りを目指して熾烈な競争をするそうです。 夜が明ける頃の境内はえんぶり組の持つ熱気であふれています。。

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「雛飾る永遠の平安祈りつつ」 最近は、戦争や天変地異、不穏な事ばかり多い地球です。 孫が大人になる頃も雛祭りを祝う平和な世の中が続いてますように。

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「水場凍て湯を入れ鳥の温泉に」 しばらく寝かせていましたが、これ以上言葉が浮かばないので載せました。 夏井いつきさんのような方が側に居て添削して貰えたらどんなに幸せかと思います。

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「風花や鉄路の工事黄のベスト」 道路工事や河川の工事現場は機械が主な働きをするので、人間はあまり見なくなりました。 線路工事は機械が入らず人間の手による作業が必要なのでしょうか。 作業前の黄色のベストの集団をよく見かけます

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「飛び石の形残して春の雪」 石の地熱で春の雪は降った側から解けていきます。 周りは雪が積もっていくのに飛び石の黒さが際立っていました

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「冬林檎鵯と分け合うスムージー」 長年のしきたりでスムージーを作って飲んでいます。 冬場は鵯が林檎の芯を待っています。 旺盛な食欲にあっという間に食い尽くしてしまうので、 時には厚めに皮をむいて鵯に多めに与える事もあります。

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「春めくや夫の手仕事空木笛」 空木の木は中が空洞で細工をすれば笛になります。 こんな遊びも子や孫達に伝える事もなく来てしまいました。

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「豆雛や耳かきの顔目鼻なき」 友達のお姉さんが作ったそれはそれは見事な豆雛が数セット飾ってあります。 一番小さな雛は耳かきで作ったそうです。

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「豆雛や独り居の友穏やかに」 ご主人を亡くし独りで暮らしてる友はあちこち身体の不調を訴えていましたが、 時くすりで少し元気になったようです。 お雛様を飾る余裕が出てきたようでほっとしました。

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「カウカウと別れの挨拶鳥帰る」 上空から白鳥の鳴き声が頻繁に聞こえるようになりました。 人間界はまだ冬の続きだけど、白鳥には春の兆しが感じられるのでしょうか。