2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧

日記

「春泥のゴム長ひそと隅に置き」 田舎の道は舗装道路ばかりではありません。 公民館に行く時もぬかるみを歩くので、靴は泥で汚れます。 舗装道路を歩いてくる人、車で来る人たちの靴は汚れのないきれいな短靴です。

日記

「バスの中マスクにスマホ咳ひとつ」 久しぶりにバスに乗りました。老人に無料のバス券が交付されたせいか最近のバスは混んでいます。 老人は100%マスクをしています。 若者は100%スマホを見ています。 会話をしてる人は全く居ません 観察して見るとこんな…

日記

「鶏守る犬に吠えられ初散歩」 寒中とは思えない暖かさに今年初めての散歩に出ました。 まだ姿も見えないのに、しきりにワンワンと犬が吠えています。 そこは農家さんが牛を数頭飼って小規模の牧場のような所です。 屋根のないゲージで鶏も飼育しています。 …

日記

「春愁やランチを約し友逝けり」 お正月が終わったら会おうね、きっとだよ、電話で約束したばかりだったのに、 友は突然旅立ってしまいました。 身近な人が一人二人と旅立っていきます。 長生きするという事は背負う哀しみも多くなります。

日記

「頬紅き店主の媼二月尽」 家の近くに自家栽培した農産物を販売しているビニールハウスがあります。 そこのお婆さんは90歳になるそうですが、とても元気です。 働きすぎたせいか腰は曲がっていますが、いまだに一人で店番をしています。 老人の理想像です。

日記

「寒雀いつも五、六羽家族なれや」 数羽の雀たちがいつも決まった時間に餌場にやってきます。 ファミリーなのだろうか。

日記

「独り言多くなり夫剪定す」 齢をとると、独り言が多くなると言います。 それにしても夫の独り言が多くなりました。 認知症の初期症状ではないかと心配ですが、今の所は日常生活は恙なく送れています。

日記

「作業場にコキアの箒春を待つ」 箒草がいつの間にかコキアと洒落た名前で呼ばれるようになり、箒にするのも申し訳ないような気になりますが、夫は昔から箒草を育てて箒を作ってました。 芽だしの頃は雑草と見間違える程ですが、夏の緑、秋の紅葉と鑑賞用に…

日記

「生きてると老いし姉妹の年賀状」 あれだけ筆まめだった姉のメールも疎遠になりました。 お互い高齢となった姉妹ですが、血の繋がりは終生変わる事なく続いていく事でしょう。

日記

「越冬の人参甘し凍てゆるむ」 土中に穴を掘って越冬させた人参ではなく、収穫が出来ず畑に植えたままの状態で越冬した人参、土から上に出た部分は何度か凍ったようですが、それでも丸ごと一本食べられます。 みずみずしくてとても美味しそうだったので生の…

日記

「動物の足跡辿りて雪の原」 住宅地に近い雪原の中にびっくりする程多くの色々な動物の足跡が見られます。 餌を探して、水場を探して夜間歩き廻っている様子が良く解ります。 夏、農作物の動物被害が多くなっています。 人間とこの動物たちと共存できる方法…

日記

「寒の雨落ち葉に木屑荒れし庭」 根雪と言うほどではないけど、うっすらと雪に覆われてた庭の雪が、今日の雨で すっかり溶けてしまいました。 雪が解けた後には木蓮の落ち葉や薪割り後の木屑が散らかったままになっています。 まるで廃墟のような庭に見えて…

日記

「ればたらと悔やむ事多し春立ぬ」 ああすれば良かった、こうしたら良かった、と後悔する事多々あります。 たまたま季節的に季語は「春立ぬ」にしたけど、下句に「師走かな」「天の川」 「山笑う」「夜長かな」「水羊羹」等々別な季語でも成立しそうです。 …

日記

「柿の実を一樹丸ごと賜りぬ」 渋柿を渋抜きしたり、干し柿にしたり、手間をかけてでも食べようとする若い人は居なくなりました。 たわわに実る柿の実は収穫されることもなく、鳥達の餌になります。 近所の柿を「少しだけ頂きます」といったら「全部持って行…

日記

「雪の朝薪の棚よりドラミング」 毎年アカゲラが薪棚にやってきてトントントントン薪をつついて虫を探しています。 アカゲラを句に入れたいけど、啄木鳥は秋の季語だそうです。 思いを句に読みこみたい、でも自分の語彙の少なさ、どうしたら良いのか解らない…

日記

「年若き友の手術日冬銀河」 麻雀のお師匠さんとも言える若き友が手術をすることになりました。 酒もタバコも旨い、旨い、と言ってたのに、 禁酒禁煙が辛い、と言ってます。 一日も早い現場復帰(麻雀卓)に戻る事を念じつつ。

日記

「歳時記が愛読書となりひなたぼこ」 この寒さの中、被災地の方々の事を思うと胸のつぶれる程気の毒に思いますが、何も出来ない自分には、皆さまが早く日常の生活を取り戻せるようにと祈る事しか出来ません。 日常の生活が恙なく送れる事に感謝しながらの一…

日記

「雪掻きや車輪の幅の線二本」 体力の衰えた夫は家のぐるりを雪掻きするのが大変になったようです。 車庫から公道に出るまでの道は最低限度、車が真っすぐ出られるだけのタイヤの幅だけの雪掻きになりました。 一晩に何十センチも降る日本海側ではこうもいか…

日記

「野鳥きて空気の動く冬の庭」 動きのあるものは何もない、ひっそりとした冬の庭です。 餌台に野鳥がやって来てその場所だけに生命が輝いています。

日記

「氏神の雪かき当番木漏れ日よ」 訪れる人も居ない氏神様に年に一度清掃当番が廻ってきます。 踏み後のない白い世界に森の木々の間から差し込む陽光が神秘的でとても素敵でした。 木漏れ日では表現しきれないけど、5文字の適当な言葉が思い浮かびません。 …

日記

「余生とは言いしも旅に去年今年」 息災とは言えない老夫婦、毎年これが最後と言いながら(コロナ禍の時は自粛)孫たちと温泉旅行に出かけていました。 有難い事に今年も無事に行ってきました。

日記

「雪道や団員募集の幟旗」 どんなに大雪が降っても消防屯所前は、いつもきれいに雪掻きがされています。 そこで消防団員募集の幟旗を確かに見たのに、二、三日後にそこを通ったらその旗は消え、火の用心の旗に変わっていました。 限界集落に近い我が地域で消…

日記

1月10日 一年ぶりのブログ更新です。 何にもブログネタが無いので俳句を一句でっちあげました。 「異国語の混じる参道凍てし道」 近くの神社ですが、元旦に外国人を多く見かけました。 こんな所まで、と思って詠んだ句です。 誰かに添削してほしいのですが…