2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧
「春愁や一日一句駄句増えし」
「春日や葉色黄ばみてシクラメン」 長い事楽しませてくれたシクラメンがいつの間にか葉っぱが黄色くなっていました。 ネットで調べたら気温が高くなるとそうなるそうです。 涼しい場所に移してあげなければならないようです。
「朝風呂の香りはすだち春の雨」
「ひねもすの読書三昧春炬燵」 主治医から散歩を勧められてるにもかかわらず、寒いから、雨が降りそうだから、 と言い訳をしつつ散歩をさぼっています。 暖かくなってきました。そろそろ気合を入れなければ!
「剪定の枝を拾いしサンルーム」 雪の下に埋められていた木蓮の枝が雪が消えると枝の先の蕾が膨らんでいました。 花瓶に入れてサンルームに置くと蕾が開いてきました。
「犬ふぐり見る人もなし道端に」 犬ふぐりは、春一番先に咲く花です。 雑草だと思ってるので気にも留めていませんでした。 今日コンクリートの隙間に青色の可憐な花が見えたので何だろうと思い見て見たら 犬ふぐりの花でした こんなに綺麗だったの?今まで気…
「廃屋の紅殻格子山笑う」 立派な古民家も今は住む人が居なくなり、荒れた廃屋になっていきます。 自然は季節ごとに同じように巡ってきますが、人の世は衰退していくのでしょうか。
「要支援語彙ひとつ増え春の暮」 関係ないと思っていた介護度と言う言葉が身近で聞かれるようになりました。 長年高額の介護保険を支払ってきたのですから、自立できなくなった老後は手厚く介護されるとものと期待していましたが、色々話しを聞いてみると厳…
「ひとつづつ出来ぬ事増え春惜しむ」 何時の頃からか瓶の蓋が開けられない事に気付きました。 老いは確実にやってきます。
「浅葱や雪の隙間に萌黄色」 春一番の山菜は浅葱です。 丸く雪の消えた跡にひっそりと芽出しをしていました。 浅葱の大好きな夫はさっそく頂いてきました。 酢味噌和えで頂きました。
「春彼岸孫も寡黙に三世代」 あんなにお喋りだった孫が中学生になった途端に喋らなくなりました。 三世代にわたる遺伝子がそうさせるのでしょうか。
「菜の花の迷路に消えし君の背な」
「気温差は過酷な日和ヒヤシンス」 三寒四温とは言うものの最近の気温差は大きくて人間の体調も狂ってきます。 植物も暖かさに誘われて芽を出しては霜や雪にやられて枯れてしまいます。
「手作りパン今日は狐色春立ちぬ」 年代物のオーブンのせいか?パンの焼け具合が毎回違います。 外側が狐色でパリッと固く仲がフワフワの食パンを理想としてるのに、なかなか上手く焼けません。 たまに理想に近い焼け具合になりますが、理想の食パンは永久に…
「君逝きし後のシャンソン又も春」 CDが聴けるようになったので昔のCDを一日中聴いています。 友人の影響でシャンソンのレコードを集めました。 それがCDとなって残されています。 聴くたびに友人の事が思い出されます。
「福寿草裏山染めし鄙の家」 夫の生家の近くに福寿草の群落があります。 満開の時には山の斜面が黄金色に染まります。
「菜の花の迷路の先は碧い海」 昔し昔し友人と二人で菜の花の迷路で遊んだ事を思いだしました。
「越冬の蜜蜂群れしねこやなぎ」 ねこやなぎは春一番に咲くお花です。 花とも呼べない地味な花なのに、蜜蜂には花粉が見えるようです。 厳しい冬を乗り越えた蜜蜂は今年初めての花粉をねこやなぎから頂きます。
「先生と呼ばれ邂逅春日和」 夫の教え子が突然訪ねてくれました。 先生も生徒も同じ高齢者になりました。
「春めきて鵯に追われし雀たち」 冬の間の鵯はりんごの芯、雀は穀物と仲良く分け合って食べていたのに、最近、鵯は雀が来ると自分の餌場でもないのに追い払うようになりました。 野鳥観察のYouTubeで見たのですが、野鳥は繁殖期になると縄張り争いをするのだ…
「わだかまり解けぬまま逝き名残雪」 誤解から生じたわだかまりでしたが、その後会う機会もなく、別れてしまいました。 もっと話合えば良かったと思います。
「健気にも雪の隙間の福寿草」 春の大雪で庭は雪に埋もれています。 そんな中でも僅かの雪の隙間から福寿草が芽を出し花を咲かせています。
「難読をひもとき暮れし月朧」 俳句には沢山の難読漢字が使われています。 一つ一つ辞書で確かめて忘れなければ随分賢くなりました。 孑孑をぼうふらと読むそうです。全く知りませんでした。
「折れもせず長き氷柱の細るまま」 暖冬で今年の冬は氷柱も出来なかったのに、弥生三月になってから長い長~い氷柱ができました。 日中の陽気で解けてはいますが、根元から落ちる事も途中で折れる事もなく、長さはそのままに細るだけです。
「通り過ぐ後の落雪地響きや」 三月になってから記録的な大雪が降りました。 屋根に積もった雪は朝晩の氷点下の気温で凍結し、昼間の気温の上昇で解けて、一気に落雪し凶器になります。 注意はしているものの軒下を通る時は怖いです。
「病癒え畑に立つ友余寒なお」 友は毎年丹精込めて農地を耕し何処よりも立派な作物を作り上げます。 苦しい闘病生活を乗り越えて退院して一番に畑を訪れましたが、黒土はまだ雪の下に あり、一面真っ白です。 それでも一番に見たかったのは自分の畑だったの…
「ストーブにポンカンの皮焔立つ」 ポンカンに限らず柑橘類の皮はストーブの上で乾燥させてから燃すと一瞬にして燃え上がり跡形もなくなります。
「朧月夕餉は早し老い二人」 年々歳々夕食の時間が早くなっていきます 寒い日が続くと外の仕事が出来なくなり、夕食はさっさと終えて後はゆっくり 暖かくして好きな事をしましょう、という事です
「春工事図書館閉鎖ハーブティ」 図書館が工事の為3月から7月まで閉鎖されるそうです。 こんな長い期間の閉鎖は初めての事なのでびっくりです。 図書館には本当に長い事お世話になってきました。 我が家の一部のような気がしています。 寂しい事です。