ワイン用の山葡萄の収穫に行ってきました。
収穫に至るまでには、薬剤散布はもとより、剪定、芽欠き、つる切、花摘み、
蒔きひげ切り、芯止め、等々何十回もの作業が必要です。
それなのに、今年は種々事情により、薬剤散布以外なんの手入れもなされないまま
収穫の時期が来てしまいました。
異常な夏の暑さと残暑、異常な大雨、何もかも異常だらけの気象の中で育った葡萄です。
残暑が続き葡萄の葉っぱは全く落葉せず、こんもりと繁ったままです。
そんな中を潜ってあちこちに絡みついた葡萄を収穫しました。
いつもの数倍も手がかかる収穫です。
ワイン工場に持ち込む前に未熟な青い粒、病気で腐りかけた粒、まだ熟してない粒、それらを一粒一粒取り除かなければなりません。
大変な時間と労力が必要です。
若い人達は安易に現金収入の得られる仕事についてしまうので、何処でもこのような仕事は老人の仕事になっています。
大変な収穫になったけど、手入れもしなかったのにこれだけ収穫できた事に感謝して、今年の作業を終える事にしました。