創作童話                            鳥になったまこちゃん

                 

 今日は、冬にはめずらしいほどの、よいお天気で、まこの部屋にも、お日さまが、あふれるほど入って、ポカポカと、とても、暖かです。

まこのほっぺも、真赤ににそまっています。

ママはお正月の準備で、忙しいので、まこはひとりで、お人形のリカちゃんと遊んでいました。

お人形遊びにも、あきてきたので、窓のそばに行き、スズメさん達が、木から木へ、ひらひらと、飛び回っているのを見ていました。

スズメさんは、羽があっていいなあー私も羽があったら、空を飛べるのに、と、思って、空をを見あげると、まっさおな空に、凧が、ひとつぽっかりとあがっていました。

 「わーあんな高いところに、凧さん、気持ちいいでしょう。私も、

 そこへ、行きたいな~」

まこは、庭ににおりて、凧を見あげていると、まこの前に、凧がすとん、と下りてきました。

「まこちゃん、こんにちわ、私の背中に乗りなさい、これからお空の散歩に連れて行ってあげるよ。よく、つかまっているんだよ。出発~」

と言うと、凧は、すーとそらに向かって飛び立ちました。

まこは、最初はおっかなびっくりで、落ちたら大変、と、必死に、凧さんにつかまっていましたが、ずんずん、空に上がって、高い高い空に、上がってしまうと、ちっともゆれません。

ふわふわと、まるでお父さんに肩車をしてもらっているようで、とても良い気持ちです。

すっかり安心して、下の方をながめてみました。

空から見る、まこの家は、とても、小さくて、まこが、いつも、遊んでいる、お人形のリカちゃんのお家のようです。      続く