我が家のファミリーヒストリー

映画「武士の家計簿」には江戸時代の下級武士の家庭の様子がつぶさに描かれています。

もし、我が先祖、早川忠恕、隋正(三代前の先祖で忠恕の妹婿)が猪山直之と時を同じくしていたなら、同じ御算用者として早川家も猪山家と似たような家庭環境であっただろうと思われます。

果たして早川忠恕、早川隋正と猪山直之は同時代の人なのか、一緒に机を並べて算盤をはじいていたのだろうか。

それを調べるにはどうしたら良いのだろう、と考えあぐねている時に、「お気軽にご相談下さい」の字が眼に飛び込んできました。

個人的好奇心を満たすために天下の公的機関にこんな事聞いても良いものだろうか、と躊躇しましたが、「お気軽に」に誘われて思い切って質問メールを送りました。

翌日、懇切丁寧な回答メールが届きました。

あちこちの古文書をめくりめくり、調査してくれた様子が手に取るように推察できる内容です。

例えば1例をあげるとこんな感じです。

早川忠恕さんの『先祖由緒并一類附帳』(せんぞゆいしょならびにいちるいつけちょう=履歴書や家族調査のようなものです)の目録情報によると

・帙443 早川忠恕(義三郎)、徳三翁随周、80石、M4、38才、11丁、2冊(左から、由緒書が入っている箱の番号、由緒書提出当時のご当主様の名前、通称、父親の名前、禄高、由緒書提出年、提出した時の当主の年齢、菩提寺、由緒書の頁数)

こんな面倒くさい調べものをサーヴィスで丹念にやってくれるのですから.頭がさがります。

石川県立図書館様有難うございました。

他の資料も総合的に検討した結果、「武士の家計簿」の原本を書いた猪山直之と早川隋正は年代的に21年の差がある事が解りました。

猪山直之と時代が変わっても我が家の母方の三代前の先祖は、加賀藩の御算用者であったことがほぼ確実であることが判明しました。

ルーツを探る、長いバーチャルの旅はこれで終わります。