熟年夫婦のインスブルックスキーツアー^

妻は病院に二泊して、その間彼はホテルと病院とをタクシーで行き来し、妻の退院を待ちました。

医師の診断書、航空券、その他諸々の手続きを待ちながらホテルで二泊して帰国の日を向かえました。

この間の静養は過度の肉体的、精神的ストレスによる彼の体調の回復にとっては良い休養になりました。

保険会社の顧客として委ねられてから、医療用の通訳もつき、全てがスムーズに事が運ばれました。

出発当日は現地に住む日本人の女性が全てを手配してくれました。

タクシーに乗り空港に着くとスタッフが車椅子を持って迎えに出てくれました。

出国手続きは他の乗客に優先して全く待つこともありません。

搭乗するのも一番先です。しかもビジネスクラスに乗せてくれました。

トランジットを含め自宅に帰るまで5回空港を利用しましたが、全ての空港には車椅子を持ったスタッフが迎えに出ていました。

まるで王侯貴族になったかのような気分です。

あの知らない街で遭難寸前だった艱難辛苦は夢だったかと思えるほどです。

右足にギブスを巻き、障害者となった妻が広い空港を車椅子で、時には付き添い人も一緒に乗用カートに乗って機内に送り込まれるのです

これ程楽な海外旅行があるでしょうか。

 スキーツァーの帰国予定日より、少し早く無事に家に帰りつきました。

 

突然のアクシデントに見舞われた海外スキーツァーでしたが、終わってみれば、

ツァーガイド、保険会社の現地スタッフ、病院のスタッフ、全ての人たちの親切に包まれ,想い出に残る旅行になりました。

今、思う事は、旅行保険の威力はたいしたものです。

 

事故から一年経ち、彼の妻は全治して、リベンジを目指し、国内のスキー場を、滑りまくっています。