ヤンキー老人ホーム体験記

11

ホームの方針からマネージャーを始めオフィス勤務の人たちもダイニングホールで私達にコーヒーを注ぐサービスをする。

コーヒーを注いでくれたデヴッドに「サンキュー」と礼を言うと「Don`t touch my moustache(私の口髭に触らないで)と言って私達を笑わせる。日本語の「どういたしまして」がGIたちにはそう聞こえたらしい。

そのデヴィッドにある日「明日は月例のミーテングがあるが、是非出席するように]と、言われた。

面倒くさいナと思った私は「別に苦情もないから」と答えたが「是非行って見ろ」とちょっとしつこい。

何か大事な事柄が話されるのかと思ってOKと答え、定時にダイニングホールの会場に行く、

30パーセントの住民が集まった会場で色々な事が議論されたが、まず驚いた事は始めに壇上に立ったケリーの指導で全員立ってTha pledge of Allegiance(忠誠宣誓)を唱えさせられたことだ。

アメリカに来て色々な会合に出たことがある私だが、初めての経験だ。

昔、小学校で生徒に唱えさせていたのは知っていたが、この国で小、中学校に行かなかった私は覚える機会がなかった。

それで口だけ動かして唱えてるふりをした。

それから座って、さまざまな事が話し合われたが、やがて壇上に立ってドッテイが、オフィスのカウンターに置いてある新聞は、住人が個人的に購買しているもので持ち去らないで欲しい、と言った時、私はアッと思った。  続く