年金暮らしの我が家では、経済的には新型コロナの影響は全くありません。
それでもお国から夫婦二人分として20万円頂きました。
欲しい物とて無い我が家では、たいして有難いとも思わずに、不遜にも、もっと困ってる人にあげれば良いのに、と思ってました。
かといってユニセフとか、各種団体に全額寄付する度量の大きさも持ち合わせていません。
そうこうするうちに築41年経つ古家にガタがきてしまいました。
私達が居なくなった後、住む人も居ないこの家をリフォームする気にもならず、構わずにいましたが、この際、不労所得の20万円もある事だし少しだけ修理しようか、と言う話しになりました。
ちょっとだけ、のつもりだったのに、此処もあそこもとなって、総額20万円の10倍になりました。
別なある日、ミシンの広告のチラシを見ていた夫が、ミシンが一万円もしないで買えるらしいと言い始めました。
常々、物作りの好きな夫がミシンの無い不便さを嘆いていたので、思い切って買ったら、と勧めました。
ミシン屋さんに行って見たら、1万円もしないミシンでは夫が縫いたいと思ってるのは何も縫えない事が解りました。
ミシン屋さんが言うには、マスクすら縫えなかった、と返品されたものもあるそうです。
それで勧められたのがトラックの幌さへ縫える、というプロ用のコンピューターのミシンです。
丁度トラックの幌が破けていたので、この言葉が夫の心に響きました。
金額はなんと24万円だそうです。
一瞬、不労所得の20万円が頭をかすめました。
思わず買ったら、と勧めてしまいました。
リノベーションで明るく快適になった我が家に24万円のミシンがでんと居座っています。
特別給付金を何十倍にもして、これだけ消費に使ったら、呉れた人は本望というものではないでしょうか。
24万円のミシンは雑巾を縫うのに活躍しています。
トラックの幌は何時の日か必ず完成するものと信じています。