Mrs Reikoの長編小説                     

                  永遠の別れ 再びカリフォルニア州 5

近くに住んでいたロバートは、オークランドのエミイに飛行機代を送って、葬式に来られるようにした。

朝鮮にいたポールには軍の方から知らせが行き、緊急休暇で二日後に帰って来た。

生まれた時からバプテスト教会に属していたアンディは、長年の宗教行脚で、無宗教になっていたが、儀式のため海軍の牧師を頼み、二十一発の儀式的射撃のため、何人かの兵隊がわざわざフォートオードから派遣された。

その他には人があまりいない、ひっそりとした葬式であった。

エミイは、葬式が終わった後、短期間瑤子の家にいたが、うまくいってなかったラーリィとの関係を気にしてオークランドに帰っていった。

彼等の離婚が目に見えていた瑤子だったが、何も言わなかった。

帰って早々又コレクトコールを毎日のようにかけてきて瑤子を煩わした。

彼女は、不妊手術のことで関係の無い瑤子の母親までなじり、彼女が瑤子に手術させろ、とけしかけたのだ、と泣き声で言った。

その揚句、遺産のことにまで言い及び、ついにアンディが口にした保険のことまで言い出した。

アンディの後を追って死ぬか、生きるか、彼女は真剣に考えた。